欲の赴くままに

ファーストデイということで、三度目のゲ謎を浴びるべく都会へ繰り出した。

実は一昨日もゲゲゲの謎を見ているのだが、視点を変えると感想も変わってくるもので、何度見ても飽きないから本当にすごい。

駅から少し歩く位置にある某複合商業施設に足を運び、まずは腹ごしらえをしようと思ったら、あてにしていた店が潰れていてひどく落ち込んだ。そうならそうと言ってくれ。ならばとメインの映画館へ向かうも、ハコは思ったより小規模かつ変則的な形をしており、時間もギリギリだったためかあまり座席が空いておらず、トボトボとその施設を後にした。

ふらふらと駅ビルの方向へと歩いていると、喫茶店の店先に出された看板が目に入った。フルーツでカラフルに彩られたワッフルの写真に強く惹かれ、入店。少し待たされた後、座席に通され、メニューを渡される。目を通し終わったときには、プレーンのワッフルにアイスとホイップの乗ったシンプルなものに心が決まっていた。

わりかしすぐにそれはやってきた。ナイフを入れれば、ふかふかとした感触が伝わってくる。ホイップはほんのり甘みのあるあっさりとしたもので、ワッフルそのものの旨みを引き出す。アイスはバニラの香りが効いていて、これはこれで良いコンビだ。などと言っていたら、せっかく出してもらったシロップをかけ忘れたまま完食してしまった。これは、また来なければなるまい。

セットのアイスコーヒーは、深煎りで苦味が程よく効いている。後味がなんとも言えず独特だった。コーヒーに詳しければ何か上手いことが言えそうなのだが、知識がないだけにふわふわとした感想しか持てない。だが、その言葉という枠に収まらない、グラデーションを抱えたそれもまた愛おしいと思う。

ちなみに、一昨日は別のワッフルを食べたのだが、そこは写真映え重視かつ高級志向といった感じで、クロワッサンのようにサクふわなワッフルは確かに美味しかったが、2000円に見合うかと言うと首を捻らざるを得ない。せいぜい1500円が妥当である。足の出た500円分はショバ代だと言われれば納得してしまいそうでもあるが。

道中、スリコに寄ってヘアアクセをいくつか買った。半分は母にプレゼントして、半分は私が使う予定だ。

寒い寒いと言いながら駅ビルに入り、映画館へ向かう。エレベーターを乗り換えること数度、ポップコーンの匂いが充満するフロアに到着。チケットを買い、階下でウィンドウショッピングをして時間を潰した後、無事に三度目の観劇を果たした。

前回は数多のふせったーで見た情報の確認をしつつ水木さんに萌え萌えしたので、今回はサントラを聞きつつ親父にフォーカスして観ることにした。親父はMIU404の伊吹であるということを念頭に置きながら観ると、すとんと腹落ちするものがあった。でもこの理論で理解するのはたぶん私くらいじゃないかしら。

久しぶりにモロゾフのプリンが食べたくなったので買った。紅茶とキャラメルのプリン、みたいな名前だった気がする。

帰宅した後、舞台挨拶の動画を見たら、関さんの口から親父の言葉が聞けてひっくり返りながら泣いた。

【トークノーカット】関俊彦、木内秀信、古賀豪監督が登壇『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』大ヒット御礼舞台あいさつ

なんということをしてくれたんだ! ありがとうございます……

夕飯は、ハンバーグの上に、しっかり火を通した賞味期限切れの卵を使った目玉焼きを乗せたやつを食べた。カスのロコモコ丼である。

買ってきたプリンは、めちゃくちゃ〝濃〟だった。久しぶりすぎて濃さを受け止めきれなかった。キャラメルソースだったのもあるからかな。でも美味しかった。また食べよう。

部屋がカラカラすぎて湿度がLo表示になってしまったので、しぶしぶ洗濯機を回した。それでも40%にしかならないってどういうこと?

久しぶりにお気に入りの人のアカウントを見に行ったが、当然のようにゲゲゲの謎を見ていた。しかし彼のふせったーを見ると、私の中でそれが〝答え〟になってしまう恐れがあり、いつ見ようかと悩んでいるところである。

そういや日記書いてない月曜と火曜ってなにしてたっけってブラウザの履歴を見たら、無限にゲゲゲの謎の二次創作を吸って一日が終わってたっぽくてゲラゲラ笑った。最高のオタク生(人生)じゃん。

水曜(一昨日の29日)は初喫煙日だった。動機は半分の好奇心と半分の子供心。コンビニバイトを一週間だけやった経験があるので、番号で注文されたほうが良いというのは身を以て実感しているので、まず煙草の番号を確認してからライターを手にレジへ向かい、そつなく番号を店員に告げる。ペイペイで支払いを済ませ、クールな顔をしてコンビニを後にした。これが良客の鑑である。

いざ火を付けるという段階になって灰皿が無いことに気が付き、陶器の皿を灰皿にした。恐る恐る火を近づけ、軽く吸うと、ジジ、という音とともに先端がほのかに赤く灯った。最初はふかしていたが、思い切り吸い込んでも意外と煙たくはなかった。それよりも先端から出る煙が目に染みて痛かった。

火をつける前に嗅いだらいい香りがしたので少し期待していたのだが、とくに味も香りも感じることが出来ないまま吸い終わってしまった。もっと上手い方法があるのだろうか。そして残されたのは、部屋に漂う喫煙者の臭いであった。

そんなこんなで日記をしたためたりゲゲゲの謎のことを考えたりしていたら日付が変わりそうになっている。シャワー浴びて寝よう。