ジレンマ

私は二次創作をするのが好きだ。

それは半年前から急に目覚めたものだが、今では趣味のひとつと言えるほどになっている。

私は萌え語りが昔から苦手だった。それはつまり、言語化が苦手ということだ。

鬱が発露し始めた頃から、私は日記をつけるようになった。動機は、今になって思えば、不安による思考の暴走を鎮めるため行為である。動機はともかく、そのおかげで、考えを言葉にするのが多少は上手くなった気がするのだ。

私は短文ではなく、物語という形式で解釈を言葉にしようと思った。それが私の二次創作の始まりである。

自分の解釈に合う動きをしてくれるキャラクターたちを見るのは、とても楽しかった。だが、最近になって、解釈と欲望がないまぜになったこれは、果たして許されるものなのか? という疑問が湧いてきた。

私は善く生きたいと思っている。

その人生の目標と、欲をぶつけた二次創作は大変相性が悪い。だが、欲を抑え込むのも不健全である。

これからの二次創作は、できるだけ祈りを込められたらいいな、と思っている。欲と祈りのバランスを取れるかは分からない。それでも、やっていくしかないだろう。