死んだふり

 今日も一日中死んだふりをしていた。たまに生き返って、本を読んだり課題を進めたり。
 エビリファイのおかげで、肉体にはあまり疲労感がなく、動かなければならないときはすんなり動くことができる。しかし、精神的な部分はどうしようもない。すっかり疲れが染み付いてしまって取れないのだ。
 特に億劫という訳ではない。本を読むか、と思えばすんなり本を手に取ることができるし、課題を進めよう、と思えば、これまたすんなりタブレットを開くことができる。
 きっと大概は、死んだふりの代わりに、動画を見たり、ゲームで遊んだりしているのだろう。それらに興味が持てない。いや、それこそ億劫なのかもしれない。映像を見るのは疲れる。