死ねない理由
元が読書家ではないので、本を読むのがとても遅い。だけど読みたい本は増えていくので、積読が増えていく。普段、何のために生きながらえているのかよく分からなくなるときがあるし、知識を蓄えて何になるのだろうか、とも思うが、本から貰ったものを誰かに分け与えることができたらいいな、とも思う。そう考えれば、私は積読を消化するまでは死ねないのだ。きっとそういうふうに、我々は死ねない理由を探すのだろう。
死に向かう者に対して、悲しむ者がいるだろう、と声をかけることがあるだろう。しかし、私が死んだ後のことなど、私の知覚の外であり、ならば私にとってはあっても無くても同じことである。とはいえ、実際のところは、私が死んでも他者の生は続いていくのだし、私に少しでも関わった全てのひとたちにショックを与えることになるだろう。ならばやはり、出来る限り生きていなければならないのだろう。
深夜に目が覚めたので、課題の絵を進めた。想像以上に筆が早くて、自分でも驚いた。これなら予想よりも早く終わりそうだ。
夜中、祖母が部屋に来る夢を見た。やけにはっきりしていた。
最近、忘れ物が多い。おそらく、鞄に入れっぱなしのものと、そうでないものが混在しているからこうなっているのだろう。複数のジャンルの書類をひとつのファイルに入れているのもよくない。なんとか上手くやる方法はないものか。