ぼんやりとした存在になりたい

 六月の毎週通院月間を乗り越え、七月に入り、半月に一回になった。エビリファイの効きが悪いということで、ラツーダに切り替えになった。先週半分だけ交換したが、少しだけ良くなった気がするので、これからの効き目が楽しみである。
 五月に死んでた煽りを食らって、六月はかなりギリギリな気分だったし、遅刻ギリギリの状態で学校に通っていた。帰宅後は倒れ込んでそのまま寝る生活だった。なので、英語の課題がおろそしく溜まっている。毎日やらなきゃ……
 ついでに言うと、ゴミも山ほど溜まっている。

 ホテルのバイトを二件応募した。一件目の面接は明後日だ。受かればホテルの清掃のひとになる。人生で二度目のバイトだ。
 一度目はコンビニだったのだが、後から思うと、人間が苦手な上に鬱気味の奴がそんな仕事など出来るはずもなかろうて、といった感じで、一週間で辞めた。なので今回の面接では初めてということで通す。

 自ジャンルがエゴサし始めたらしく、ブルスカに半分避難した。他者(とくに、いわゆる〝力〟を持った他者)に見られるって状況が未だに苦手なのかもしれない。観測されることで初めて実在が保証されるし、逆を言えば見られることで実存が確定してしまうから、なんか嫌だ。居るのか居ないのかぼんやりとしたままで居たい。
 なんとなく仲が良くて、なんとなく知ってて、なんとなく一緒に居たり居なかったりする、サウイフモノニ ワタシハ ナリタイ
 でも独居老人になったら間違いなく特殊清掃行きだからなあ、などと遠い未来を案じてしまう。フォロワーに住所と電話番号開示して、何日間ポストが無くて電話にも出なかったら通報してくれって頼むしかなくない? それいいな。老後はそうしよ。

 私がノンバイナリーであることを親A(父母のジェンダー感を軽減するにはどうしたらいいんだ)にだけ教えたが、親Bには伝えていない。
 そうしたら、AがBとの価値観やら認識やらのズレが気になるようになってきたらしく、大層悩んでいた。別にBのことが嫌いな訳でも相性が悪いわけでもないので、近いうちに打ち明けようかな、と思った。ただ、私が打ち明けたことでそのズレが軽減されるかどうかはB本人にかかっているが。まあ、なんとかもがいていくしかないですね。

 二次創作に悩んだときは、数多ある並行世界のうち、作者が観測したひとつが作品となっているだけで、我々が知らないふたりもまたどこかに居ることでしょう……(頭が型月)と思うことにしている。剪定事象だとしてもそこに在るのなら、それは〝在る〟んですよ。